夫婦喧嘩がひどいのがDV?

DV(ドメステイック・バイオレンス)とは、"親密な関係で起こる暴力"です。
親密な関係とは、配偶者、元配偶者、内縁関係、交際関係などを指します。
夫婦喧嘩とDVってどう違うの?という質問がよくあります。夫婦喧嘩をしない夫婦は、まずいないでしょう。

本来対等な関係で生活している夫婦や恋人どうしが、お互いの主張をする時に、 激しい言葉でやりあったり、

つい手が出てしまった(本来、これも決して許されないことですが)というような 一過性の「夫婦げんか」、

「痴話げんか」と、DVは全く違うものです。
DVは、「力」の強い方が、力の弱い方を一方的に力で支配する(=自分の思うようにする)関係です。

力の差というのは、身体的な力の差だけではなく、経済的な力、立場の差など、さまざまな力関係を意味します。
また、DVは暴力をふるうこと自体が目的ではなく、相手を支配するための手段として暴力が用いられています。
ですから、身体的暴力以外でも、相手を支配するために行われることは、すべてDVなのです。
では、どんな行為がDVといわれるのでしょうか。
代表的な例をあげてみましょう。

 

■精神的な暴力
暴言:「お前は馬鹿だ」「一人前じゃない」など相手をバカにする言葉を吐くことで傷つけ、自信を失わせる。
束縛・監視:相手の交友関係や親戚関係にけちをつけ、 付き合いを制限したり、干渉したりするため、被害者は

 友人関係から切り離され、孤立させらる。外出や勤務先まで電話やメールを多発し、監視し、自由に行動させない。
 外で働くことをいやがったり、外出時の帰宅時間をうるさく言うなど拘束する。

 誰とどこで会うかなど聞きたがり、異常に嫉妬深い。
脅し:どこまでも追いかける、絶対に逃げられない、別れたら自殺すると脅す、親戚や実家にどなり込む、

 子どもは絶対に渡さないなど、恐ろしくて別れられないような言動をする。
これらの精神的な暴力は、 身体暴力以上に恐怖感を植え付け、長年のあいだに、あきらめや無力感を生み、

どうせ抵抗できない、逃げられない、自分が悪いのに違いない、といった心理に追い込みます。
場合によっては、鬱状態になったり、心身症になることもあります。

 

■経済的な暴力
生活費を十分渡さない、または使い道をこまかく報告させる、自由になるお金をいっさい渡さない、

逆に、金銭をたかる、借金をさせるなど。

 

■性的暴力
同意のない性関係を強要する、避妊に協力しない、中絶を強いる、性病をうつす。リベンジポルノ。
これらの性的暴力は、思わぬ妊娠や早すぎる結婚、性感染症への罹患など、女性の人生を大きく左右する結果となります。

 

■身体暴力
殴るける、刃物で脅す、火傷をさせるなど、ほんとうに深刻な暴力があります。
怪我や火傷をしても医者にも行けなかったという人もいます。
医者へ行っても、DVでの怪我とは言いにくく、 転んだ、お湯をこぼしたなどとウソをつき

加害者をかばってしまうことも多いです。

 

これらの暴力は、いくつも複合していることが多く、 身体暴力がしょちゅう無い場合は、

被害を受けていても、DVだと自覚しにくい場合が多いのです。
DVとは、相手を一方的に力で支配する(=自分の思うようにする)ことです。
暴力で支配される関係が続くと、安心感が失われ、自由がない、自信が無い状態になります。

 

相手を怖いと感じることはないですか? 二人の関係の中で、息苦しいことはないですか?

いつのまにか相手の顔色ばかりうかがっていたり、こうしたら相手はどう言うだろうなど、

ひとりで萎縮しているとしたら、相手から支配されているDV関係になっている場合が多いです。

そういうふうに感じているとしても、それはあなたが悪いということではありません。

不安な時は、ぜひ一度、相談をしてみてください。